誰かがCADに1週間を費やす前に、午後のうちに20通りの形状を試しましょう。スケッチするかプロンプトを書けば約60秒で生成でき、まだ変更が安いうちに、実物を関係者の前に置けます。

ノートに描いたマーカーのスケッチを撮影してアップロードするか、要件を入力してください。コンパクトな卓上加湿器、マットな筐体、ヘアライン仕上げの金属リング、すべてのエッジに緩いR、という具合です。どちらの経路でも行き着く先は同じです。自分のスケッチから始めれば、紙の上で決めたプロポーションをそのまま保てます。1案ではなく3案生成しましょう。
1分後には、レンダリングについて議論する代わりに実物を回して見ています。ここが悪いアイデアを安く葬れる場所です。立面図では良く見えたプロポーションが4分の3ビューでは頭でっかちに見える、グリップが浅すぎる、パーティングラインの位置が悪い。切り捨てて、次を生成しましょう。
GLBで書き出せばコンセプトはどのブラウザでも開くので、クライアントは何もインストールせずスマートフォンでレビューできます。STLで書き出せば翌朝には机の上に実物の試作があり、レンダリングでは決着しない人間工学の議論に片が付きます。残った方向性がCADに進むときは、OBJかFBXで書き出してください。
コンセプトワークは数の勝負です。30案を見たチームは3案しかモデリングしなかったチームより良いものを選びます。そして何案見られるかを決めるのは、1案あたりのコストです。
1案60秒という速度は、コンセプト段階の在り方そのものを変えます。同じ要件を8通りのプロンプトで回し、結果を並べれば、ムードボードでは決してわからない形で強い方向性が見えてきます。説明ではなく物どうしを比べているからです。それがこの手法の核心です。
製品開発でいちばん高くつく失敗は、すでに費やしたモデリングの1週間を無駄にしたくないという理由で、CADまで生き延びてしまうコンセプトです。形状が1分で作れるなら、切り捨てるコストはゼロで、誰も擁護しません。サンクコストがレビューを支配しなくなり、それが出荷されるものを変えます。
シルエットを一度生成したら、表面は別に探ればいいのです。AIテクスチャリングは同じメッシュをソフトタッチのブラック、アルマイト仕上げのアルミ、セラミックホワイト、木目の差し色へとリテクスチャします。CMFレビューは、無関係な6枚のレンダリングではなく、1つの形状の6通りの仕上げを見る場になります。カラーバリエーションはもうレンダリング作業ではありません。
GLBを送れば、レビュー担当者は手元のどの端末でも実際のジオメトリを回して見られます。ビューアーのインストールも、500MBのCADファイルの受け渡しも不要です。三面図を読めない関係者でも、ハンドルが細く見えると伝えられます。本当に必要だったのは、そのフィードバックです。
ジオメトリが水密なので、選ばれたコンセプトはそのままSTLになり、一晩でFDMや光造形のプリンターから出てきます。実寸の試作を手に取ると、画面では答えの出ない問いが解けます。親指はボタンに届くか、底部は軽すぎないか、実際に握るとプロファイルは野暮ったく見えないか。プリントして、握って、決めましょう。
これはコンセプト用のツールであって、パラメトリックモデリングの代わりではありません。方向性が決まったら、公差、抜き勾配、肉厚を扱えるFusion 360、SolidWorks、Rhino、Onshapeで作り直してください。OBJを下敷きとして読み込み、その上でモデリングすれば、サーフェス作業は合意済みの形状から始められます。
会議のあとではなく前に形が必要だったデザイナーたちによる、コンセプトモデル、パッケージスタディ、プリントした試作。